記事一覧

"Flash Fiction: 72 Very Short Stories"を読了

 James Thomasほか編の"Flash Fiction: 72 Very Short Stories"を読了。平均して一編が2ページほどのごく短い小説を72編集めたアンソロジーで、数編の翻訳物を除きほぼアメリカ人作家の作品ばかり集められている。 72編のうち、面白かったのは数編のみ。他は退屈だったり、未完成か粗筋にしか思えなかったり、まったく意味が分からなかったり、文章すら読み解けなかったものもいくつかあった。 語学力の問題・・もあるのだろう...

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シャフラーネクの『ボフスラフ・マルティヌー 人と作品』を読了

 ミロシュ・シャフラーネクの『ボフスラフ・マルティヌー 人と作品』をようやく読了。断続的に、半年くらいかかった。薄い本なのだけれど。 マルティヌーはお気に入りの作曲家の一人で、大学時代に魅了されてから、二年に一度くらいの周期でときどき無性に聴きたくなる、いつもそばにおいているわけではないものの欠かせない存在。ところがいつまでたってもいまいち掴みどころがなく、全体像が見えてこないのは、第一に作品が40...

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Quatuor Van Kuijk

 Quatuor Van Kuijkという弦楽四重奏団の音源を聴いた。まったく未知の団体で、団名さえ読めない。最近は若手の弦楽四重奏団が雨後の筍のように出てきていて、どれもがたいてい非常に巧く、聴き栄えがするという嬉しい状況なので未知の団体でもあまり不安はないが、これはレーベルが私のお気に入りの「α」なので期待したら、果たしてとてもとても良かった。 聴いたのはドビュッシー・ラヴェル・ショーソンを集めた一枚。特にドビ...

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このごろの読書

 雨ばかり降り続いて、どこにも出かけられず、家の中でくすぶっている。屋内にばかりこもっていると少しストレスが溜まる感じがする。 受験生に英語を教える仕事では、夏休み明けごろから大学の過去問を演習するのが主になって、赤本を予習しなければならないのだけれど、赤本の無選別の問題には悪問もたくさんあるのでどうしてもやる気になれないものもあり、英語にはいささか食傷気味。大学入試の英語長文問題は雑学的なものが...

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トーベ・ヤンソンの"The Summer Book"を読了

 トーベ・ヤンソンの"The Summer Book"を読了。今年は洋書、これでようやく10冊。 ムーミンで知られるヤンソンだけど大人向けの小説も書いていて、これはその一冊。もっとも邦訳の『少女ソフィアの夏』は図書館などでは児童書扱いのようではあるが。 私は『ムーミン』のシリーズも大好きだったし前に読んだ普通小説"The True Deceiver"(邦訳の題は『誠実な詐欺師』とあるが、内容からしても『ほんとうの嘘つき』のほうがいい...

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8/1の夢

 昔のデパートのような薄暗くて雑然としたビル。学校として使われている。私はずいぶん長くそこの学生である。学園祭が近づいている。学園祭といってもそのビルがある町が一丸となって執り行う大規模なもの。すでにビルの中にはいろんな屋台が並んで賑やかだ。 私は町に用事があって出かけることになった。同行者が必要なので、数階下のクラスの、以前仲良くしていた少女を誘おうと思って階段を下りていく。 少女のいるフロアは...

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アゴタ・クリストフの三部作を読了

 Agota Kristofの三部作"The Notebook" "The Proof" "The Third Lie"を読了した。ハンガリー人亡命者の著者がフランス語で書いた本の英訳版。一冊のペーパーバックに三作入っていて、一作あたりおよそ160ページほど。短いこともあるけれど、文がきわめて平易でスラスラ読めた。特に一作目の"The Notebook"(「悪童日記」)は中学生でも余裕で読めそう。内容はなかなか過激な描写などもあり教材向けではないかもしれないが、大人が英...

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