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Arthur C. Clarke "Childhood's End"を読了

 Arthur C. Clarke "Childhood's End"を読み終わった。29日かかった。
 「幼年期の終わり」、SFというジャンルの「最高傑作」に近い位置づけらしい。僕はクラークは中学生の頃に「2001年宇宙の旅」を読んで、さっぱり訳が分からなかった。たぶん子供には難しいのだろうと思ったが、高校に入ったらSFからは興味が離れたので、以来縁もなく今まで過ごしてきた。
 今回久しぶりにこの作家に接したが、「分からない」というより「肌が合わない」のだと分かった。
 面白くなかった。今年原書で読んだSFでは四冊目だったが、ダントツで最下位。SFにもいろいろあるが、これが本当に正統派のSFなんだろうか。科学的な事象を描くのが主眼で、登場人物はそのための駒として動く。P.K.ディックのような、特殊な境遇を設定した上で人間を描く、文学寄りの作品が僕には面白いのだと分かった。
 タネあかしをするとつまらなくなる作品なので内容には触れないが、SFといいつつ非常にオカルト寄りなのも面白くなかった。最後は、昔からアニメ映画などによくある大風呂敷で、ああいうの、昔から受け付けなかったんだけど、これがその元ネタだったとは・・
 文章は平易で、カッチリした論理的な文だが台詞になると難しかった。こういうのはちょっと珍しい。面白いと思ったのは、台詞で誰かが冗談を言うと、ほとんど常に地の文で「そんな冗談を言った・・」と解説が入る。冗談が好きなようだがいちいちこうして説明せずにいられないところ、理系の人らしいなと感心(ちなみに、普通の小説ではユーモラスな部分は説明ではなく、笑えたりするのでそれと分かります)。そしてその「冗談」が読み取るのに一番苦労した部分だった。
 SFにせっかく再接近しているので、基本文献はとりあえず押さえたいと思っているから、読んで良かった。たぶんまた読むことはないだろうけれど・・

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